弁護士は、正義公平の観点を保持しつつ、依頼者の権利を守り実現する職責を有します。正義公平と依頼者の権利とのバランスを図りながら同時に実現することに工夫が必要であり、そこが弁護士としての腕の見せ所でもあります。依頼者の権利ばかりを考え、正義公平の観点をおろそかにすると、相手があることですから、結局依頼者の権利をおろそかにすることになりかねませんし、反対に正義公平の観点を強調する余り、依頼者の権利の実現を軽視すると、それは硬直的な正義公平の押し付けになり、依頼者からは頼りない弁護士ということになるでしょう。 　弁護士により自己のイメージする弁護士像は様々でしょうが、私のイメージは上記のようなものであり、平均的な弁護士も同様だと思っていただいて結構です。

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